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弁護士と対談〝浮気調査〟のこと・・・


新型感染症、特に変異ウィルスが増加する最中(さなか)、〝ワクチンの接種を加速〟などと言われてますが、どうも実際にはなかなか加速している実感はまだ湧きませんね。こんな事を思うのは、もしかしたら私だけなのでしょうか。

さて。そんな社会情勢の中、感染症対策を万全にして、お付き合いのある弁護士さんと短い時間でしたが対談する機会がありました。

今回は、その内容をご紹介させて頂きます。この弁護士さんは早稲田法学部のご出身。まだ34歳というお若さで自身の事務所をお持ちです。お忙しい日々を過ごされているようです。多くのお悩みを抱えていらっしゃる方が多いのだなぁ・・と沁々と感じたものです。

少々長いので、興味のない方はご遠慮下さい(笑)

対談というよりは、雑談から始まった今回の〝対談〟。企業様が抱える問題を私にご相談して頂いて、調査が必要という場合にはご依頼を受ける事も多い中、個人様のお話になると、出るのは、やはり夫婦間の問題〝浮気〟の調査についてですね。

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弁護士: 探偵社のホームページを見ると、ずいぶん安い印象がある事務所もありますが。

私: そうですね。

弁護士: でも、探偵に依頼してから私のところに来るお客様は、みんな私(弁護士)の報酬よりかなり高いですよ。

: 高いですよね。(笑) まあ、全部の探偵社がそうという事はないと思いますが、そういうところもありますね。

弁護士: 多いですよ・・・。 だから、困るんですよね。

:弁護士さん、皆さんそうおっしゃいますよ。困ったものです・・・。

弁護士:財産分与とか、養育費の問題はさておき、慰謝料なんか探偵の費用、弁護士費用でトントンどころかマイナスになってしまう。

私: 高いですね、探偵。

弁護士高い・・・。

私: それでね。私なんかはこう思うのですよ。浮気調査は、かかっても50万円くらいで収めなきゃならないって。

弁護士:そうそう。御社に先日ご紹介したお客様は、そうでしたね。できるんですね。

私:全てのケースがそうできるとは言い切れないのですが、まあ・・内容を精査して、じっくりと打ち合わせしてですね・・そうすればできるんですよ。先生からご紹介頂いたお客様もそうですが、まあ・・私は浮気調査はだいたい、かかっても(費用は)そのくらいです。だって、取れる慰謝料を考えたら、最終的に弁護士も必要だし、マイナスになったら意味ないですね。

同席のスタッフ: あれ・・あの案件、いくらで受けたんでしたっけ?あの、江戸川区の外人(夫)さんの・・・。奥さん、他社に見積もりしたらびっくりしてウチにきた人。

私:ああ、あれね。10万円。結果、すぐ出たね。お金がないって言ってた奥さんだから、受けて良かったと思う。

弁護士: 安いですね。

私:安いですか?私は安いとは思わないですね。10万円って大金ですよ。主婦のパートとかって、10万円も稼げないでしょう。一ヵ月一生懸命に働いて、それが調査費で消えるんですよ。

弁護士: 確かに。

:安い高いという事よりも、やらなくても良い、要するに無駄が多いのですよ。私があの案件を受けたのは、じっくり話を聞いて状況を精査してみると、これは結果が出せると踏んだからですよ。他社の見積金額は(依頼者に)聞かない。聞かないけど、きっと高かったんでしょうね。調査力?それは知りませんが、普通にやれば同業他社にそんな差異はないと思いますがね。

弁護士:かかっても50万円。そのくらいだと、弁護士としてもありがたい。助かりますよ。

私:一番助かるのは依頼者でしょう(笑)

弁護士:そうですね。じゃあ、他社が高いのは何で?宣伝ではそんなに高くはないのに。

私:だから、無駄が多いのですよ。調査員を四名投入するとか、やらなく良い日に調査を継続するとか。わざとなのか、考える力に乏しいのか・・・・。商売だから、ある種仕方がないのかも知れませんが、あまりにそういう探偵社が増えると、これはもう探偵には頼みたくないっていうか・・・そうなっちゃいますよね。

弁護士:そうそう。

私:50万円・・・・。それが良いところじゃないですかね。よく聞くね、あれ・・・1日で50万円とか100万円とか。あれは酷いな。私なら頼まない。(笑)

弁護士:調査力・・・さっき出ましたが、調査力って何ですか?

私:調査力?それは・・・結果を出す・・・力?(笑)

弁護士:それはそうでしょう。でも、ほら。さっき、みんな大差はないって。

私:真面目に答えるとですね。無駄な費用をかけずに・・・要は無駄だと思う事をやらないで結果を出せる考え方ができるというか、そうするプランを立てる能力を持ち合わせているか、という事かな。総合的なマネジメント能力ですよ。

弁護士:技術とかは変わらない?

私:変わらないと思いますよ。そう・・5年もある程度現場に出てれば、尾行とか撮影とか。だから、私の考えではね、調査員を育てたいと思った時、尾行や撮影が上手なだけの人間を育てるわけではない。そうすると技術偏重主義、生意気で鼻持ちならない人間が育つ。これは、どこの業界でも同じ事です。人間性や・・・自分も偉そうに言えないですけどね(笑)。まあ、最近のスタッフには、依頼者のことを自分の家族だと思え、って言ってますね。家族と思えば料金の事も結果を出す事も真剣になるでしょう、普通の人は。

弁護士:みんな、そんな風に考えてくれたら良いでしょうね。

私:でも。その会社には、その会社の事情もあるし、どうしても一人のお客さんからお金を取らないと、っていう・・・そんな事情があったりするのかも知れませんからね。企業の最終目標は利益の追求でしょ?でも、事業っていうのは、ヒト(法人・個人)の役に立たなければならない・・・慈善事業ではないですからね。そのバランスが大切なのだと思います。

私: 私だって紆余曲折ですよ。もう、二十数年間いろんな事があった。いくら理想を掲げたって、探偵なんて、特に初めて相談したり依頼する人には金額も、さっきから話に出ている調査力っていうのも分からないですから。そうなると宣伝が派手だったり、自ら〝大手〟と言ってみたり、テレビで観たことがある、なんていうところに行っちゃうのが普通じゃないですか。

弁護士:悩ましいですね。

私:そう。だから、私なんか、いつどうなるか分かったもんじゃないですよ。明日死ぬかも知れないし(笑)。だから・・・残したいですよね。自分の会社。生きてるうちに若い子たち、スタッフにいろんな事を伝えたい。技術?そんなものじゃなくて。技術なんてものは、長年やってりゃ誰でもできるようになりますよ。一生懸命努力すれば。大切なのは、まともな考え方・・普通の人目線。そういう、どこの世界にいっても、ある程度、普通に通用する人間であれば良いのですよ。技術なんて、私も今年で55歳。特に浮気調査とか行動調査は若い子には敵いませんよ。

弁護士:そりゃ、そうでしょうね(笑)

私:ええ。本当にそうです。ただね、経験とか現場をマネジメントして、あとは何でもかんでも行動調査・・・そういう事じゃなくて、合法的に情報を得るためにはどうすれば良いのか、とか。調査の必要がなければ先生のような有資格者にお客様を委ねるとか、そんな感じですね。

弁護士:そういえば、さっき御社の事務所内でご紹介頂いたお客様・・・。

私:ああ。あのお客様。何か言ってましたね。私に依頼しようと思ったけど、弁護士さんができる事なら弁護士さんに頼んじゃって〝ごめんなさい〟って(笑)。当り前じゃないですかね。弁護士さんができる事を、何で探偵に依頼しなきゃならんのか(笑)

弁護士:でも、以前に調べてもらったとか?

私:ええ。予算が5万円だというので、その中で(調査)やって、奥さんが知らなかった不動産がみつかって・・・運ですけどね。まあ、少しでも新たな情報が得られて良かったですよ。あとは先生のお仕事で、実は先生たちの仕事の方が大変ですから。難しい内容ですからね。もう、探偵必要ないです。あの奥さん。無事に先生に引き渡せて良かったです。本当、弁護士さんに感謝です。

弁護士:確かに難しい状況ではありますね。

私:まあ・・探偵業界、みんな、コロナもあって、それだけじゃない・・・いろんな問題がありますが。私は常日頃から思うんですがね。依頼者・・相談する人ね。まずは弁護士のところに行くべきだと、本来はね。それで弁護士が調査が必要だと言えば、それで探偵のところに相談すれば良いと思うのですよ。私のところに来ても、以前のお客様のようにね、逆に私は調査よりも先に、これは弁護士だって言って、それで先生のところに行きなさいって行かせる事もありますね。お互いにね・・・探偵もその方が良いと思うのですよ。何でもかんでも依頼にしようと、契約をすれば良いってもんじゃない。・・・・こんな事を言ってるから儲からないんでしょうけど(笑)

弁護士:儲かってるでしょう?

私:そんなわけないじゃないですか。日々、ご相談者がウチに来てくれればなぁ、なんて考えて(笑)・・・私だけじゃないでしょうけど。良い業者は他にもたくさんありますからね。依頼者がそういう業者に出逢える事を切に祈るばかりですよ。私が、もし死んだら(笑)。そうでなくても、これ(探偵)でやっていけなくなったら・・・何しろ、私は業界の嫌われ者ですからね。(笑) この子(同席のスタッフ)たちに後を託しますよ。

こんな話をして、そろそろ〝お開き〟という事で散開。 何だかんだと、私がよく喋ってましたね。でも、弁護士も〝探偵は高い〟と思っている人が多いのは事実です。中には怒っている弁護士さんもいるくらい。

費用がどうしてもかかるケースがあるは否めません。ただ、弁護士が(探偵に対して)怒るというのは、よほど高いのでしょうね。おそらくレポートを見ても無駄な内容が多いのでしょう。

今回は、弁護士先生の本音も聞けて、私なりに勉強にもなりました。




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